福岡市内はバス網が充実

東京、大阪に次ぐ第三の都市である福岡ですがこの二つの都市とちょっと様子が違うのが、市内をかなり多くのバスが走っているということです。

他県から福岡に引っ越しをした人が最初に感じる印象としてもこの「バスが多い」」というのはかなりメジャーな意見となっています。

どのくらい多いかというとバスに快速や急行があるというほどです。

福岡市内の電車事情も決して悪いわけではないのですが、かなりの人がバスを普段の移動手段として利用をしているので市内至る場所にまでバスで行けるようになっています。

ちなみに福岡独特のルールとされているのがこれらのバスを待つ間には「並ばない」ということです。

普段満員電車でも律儀に並ぶ東京の人からすると「なんてマナーが悪いんだ」と怒りたくもなるかもしれませんがこれにはきちんと理由があります。

というのも福岡市内を走るバスは非常に本数が多く一箇所のバス停から多くのところに向かっていくので、いちいちバス停で並んでいるとレーンがいくつあっても足りないということになってしまうのです。

なのでバスを待つ場合はバス停付近でなんとなく待機しておき、行き先の番号を確認して来たバスに乗り込んでいくことになります。

東京でもそうですが、案外バス運営はその地域独特の方法が取られていることが多いので最初のうちはかなり戸惑うことが多いかもしれませんね。

西鉄バスしかないということが理由

なぜこのようなバス過剰の状態が生まれているかというと、それは福岡市内で営業しているバス会社が西日本鉄道(西鉄)しかないということが主な理由です。

西鉄は九州地域全域で強い力を持っていますが、中でも福岡市内の事情は特殊でそれまであった路面電車が1979年に廃止されてしまったことでしばらくバスだけが市民の移動手段となっていた時期があったからです。

のちに1981年にようやく市営地下鉄ができて別の交通手段もとれるようになりましたが、既に市民生活がバス中心になっていたということからそのまま市内を数多くのバスが走るという運行方法は引き継がれました。

ただあまりにもバスが増えすぎたせいでバスのために渋滞が起こったり、乗る人がわかりにくくなるといった問題も起こっているので今後は少しずつ地下鉄やJR線と調整をしながら本数を減らしていくということが計画されているそうです。

かっこいい連結バスにも注目

西鉄の独占状態やしょっちゅう起こる渋滞のせいでなにかと悪者扱いされがちな福岡市内のバスですが、実はかなりの先端技術が使われていたりします。

その中の一つが2016年度導入の「連結バス」で、ちょうど二両編成の電車のように二つの車両が前後につながった状態で運行をしていきます。

この連結バスは福岡市が主導して行うBRT(バス高速輸送システム)によるもので、当面は天神地区から博多駅周辺、港湾部といった特に人の移動が激しい地域を走ることになります。

市内の運行業者および福岡市行政もこの市内の交通状況改善に強い意欲を見せているので今後数年でまた福岡の街の様子も大きく変わることになるかもしれません。